ケンナカハシ

展覧会
展覧会

原田裕規

原田裕規《ホーム・ポート》2023年

原田裕規は、人間の人間らしさとは何かをテーマに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作してきた。今回は、ハワイ・マウイ島のラハイナを題材にしたCGランドスケープ作品を発表する。原田は近年、彼の出身地である山口や広島から海を渡った「ハワイ移民」の歴史を調査してきた。19世紀にハワイ王国の首都となり、捕鯨船の母港として栄えたラハイナには、日系人をはじめとして世界各地から労働者が移り住んだ。戦後は観光業の発展と共に「マリンアートの聖地」として栄えるも、2023年8月の大火によって町の大半が焼失してしまった。ラハイナを拠点にリサーチを行っていた原田は、遠い未来のラハイナを思い描きながら本作を制作した。

会場
会場

ケンナカハシ

  • D4
  • 新宿

新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館 5F

03-4405-9552

2014年設立。社会におけるアートと人との関係や対話について、新たな理解を追求するための人間的探求を行い、拡大する集合的歴史の文脈において、現在のグローバル社会の様々な問題に注目し実践を続けている。主な展覧会に原田裕規「Waiting for」(2022年)、「イミ・クネーベル、エリック・スワーズ」(2022年)、佐藤雅晴「死神先生」(2019年)、森栄喜「Letter to My Son」(2018年)など。

「イミ・クネーベル、エリック・スワーズ」展示風景 2022年
Photo by Yuya Saito. © Imi Knoebel, © Erik Swars, courtesy Galerie Jochen Hempel, Ken Nakahashi.