AWT
BAR
ArT MEETS
ARCHITECTURE.
FOOD, DRINK AND MUSIC
© ichio matsuzawa office
新進シェフによるオリジナルフードやアーティストとのコラボレーションカクテル、サウンドプログラムやパフォーマンスが楽しめるポップアップバーが、2025年も南青山にオープンします。
ARCHITECTURE
建築
バーの設計は建築家の松沢一応が担当。建築家の選定はAWT BARのアドバイザーである妹島和世が行いました。岡山の犬島プロジェクトをはじめ、建築を取り巻く多様な環境との関係性を重視した設計で知られる松沢。今年のAWT BARでは、空間全体に「ゆがみ」を生じさせることで、観る人にいつもとは異なる空間認識を促します。
松沢一応 ICHIO MATSUZAWA

FOOD
フード
今年のフードを手掛けるのは、bricolage bread & co.のプロデューサーであり、ミシュラン三つ星レストランの「レフェルヴェソンス」のエグゼクティブシェフとして知られる生江史伸。国産小麦と自家酵母を使ったbricolage bread & co.のパンは、発酵という「生きた時間」を経て、小麦の育った土壌や酵母の気配、作り手の温度、季節の気候など、自然と人の要素を映し出す「風土の記録」。AWT BARでは、甘味(スクレ)と塩味(サレ)2種のフィンガーフードを通じて、食べるという行為の奥行きや感覚の記憶を感じる体験を提案します。
生江史伸 SHINOBU NAMAE

COCKTAILS
アーティストカクテル
AWT会期中に参加施設で作品を見ることができるアーティストたちとのコラボレーションカクテルを味わえるのも、AWT BARならではの体験。今年はミサシンギャラリーで個展を開催する小沢剛、アノマリーで作品を展示するChim↑Pom from Smappa!Group、国立新美術館でのグループ展に出展するやなぎみわの3名が、それぞれ展覧会とリンクしたカクテルを考案します。視覚と味覚、感性を刺激するひとときをお楽しみください。

小沢剛「汎大陸(パンゲア)」
ミサシンギャラリーで展覧会を開催、
国立新美術館の展覧会に参加
アーティスト コメント
赤いリングを探してごらん
他の色たちも探してごらん
太古 大陸は1つだった
今みたいに 世界は分断などしていなかった
6つの大陸は 雄大な夕暮れの海になった
さあ あなたの中で 1つに溶かしておくれ
小沢剛 TSUYOSHI OZAWA


Chim↑Pom from Smappa!Group「ゴールドエクスペリエンス」
アノマリーで個展を開催
アーティスト コメント
今、「ゴミ」とされている物の別の側面が見えた時、その意味や歴史が広がり価値観が揺れる。そんな体験の入口になるようなホットカクテルを作りました。ベースのグラッパはいまでこそ高級なものもありますが、元々はワインの搾りカスで作られる安酒でした。割り物は普段WALLで提供される料理の野菜くずからとったスープ。保温の焼き石にはゴミ袋をテーマとした私たちの彫刻作品の破片を使っています。実はビアンコカラーラというダビデ像と同じ山から切り出された大理石です。彩りに、日本では雑草とされる一方、海外ではハーブとして知られる季節の植物を添えました。カクテルのイメージの元となったのは宇宙デブリ。人類の進歩の欲望の結果、処理されずに宇宙に漂うデブリは核廃棄物にも似ています。けれどもその一つひとつがスプートニクやアポロ11号の破片かもと思うと想像が広がります。
チン↑ポム フロム スマッパ!グループ Chim↑Pom from Smappa!Group.


やなぎみわ「elevator girls」
国立新美術館のグループ展に参加
アーティスト コメント
水底に沈むエレベーターガールたちの写真作品からイメージした艶やかなカクテル。エメラルドブルーのソーダの中に漂う赤い靴は、毒のある人造美の色に見えて、意外やクランベリーを凝縮した酸味あふれる味わいです。ビジュアルと味わいの差も、ぜひお楽しみください。
やなぎみわ MIWA YANAGI
