AWT
BAR

現代アート、建築、フード。
異分野のコラボレーションを味わう場所。

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11月2日(木)−5日(日)10:00−24:00(最終入場23:30)
入場無料、フードおよびドリンク各種有料

東京のアートコミュニティを体感できるコミュニティスペース「AWT BAR」が、南青山に限定オープンします。今年は建築家・山田紗子が設計した空間で、ミシュラン1つ星のフレンチレストラン「Sincere(シンシア)」オーナーシェフ・石井真介が手がける、AWT BAR初のフードメニューをお楽しみいただけます。また、アートウィーク東京の会期中に参加施設で展覧会を開催するアーティスト、大巻伸嗣、小林正人、三宅砂織の3名とコラボレーションしたオリジナルカクテルも提供します。

ARCHITECTURE: SUZUKO YAMADA

AWT BAR
© suzuko yamada architects

バーをつくる。バーカウンターとそこに並ぶハイチェア、カウンター上に浮かぶペンダントライトを思い浮かべた。そして横並びにグラスを傾ける客たちと、カウンターの奥でシェーカーを振るバーテンダーも。ものや人によってバーという空間はつくられる。
ものにはそれぞれの輪郭線があり、その外側には空気がある。それぞれの線が集まることで、そこに空気の流れや滞りが生まれる。そのアウトラインだけを取り出してみる。バーという親密な空間をつくるものの輪郭をなぞり、直径13ミリのスチールバーが宙にアウトラインだけを描いていく。すると、がらんとした空間が伸び縮みをはじめ、線の重なりが奥行きをつくり始めた。
線は面や立体のように、その周囲との関係を強く結ばない。その代わり、いくつもの可能性を周りに起ち上げる。囲まれた場所が、開いて見えたり、閉じて見えたり、ひとつになったり、バラバラになったり。人の数や自らの立つ位置によって、場の捉え方はくるくると変わる。ものが場を規定するのではなく、それぞれの人が自ら場を捉える、そのきっかけになるようなものの連なりを思い描いている。
オーダーしたカクテルは、バーカウンターのホルダーに掛けることで固定される。カクテルグラスが宙に並んで、束の間の社交場が完成する。

ABOUT THE ARCHITECT

ABOUT THE ARCHITECT

山田紗子(やまだ・すずこ)

AWT BAR 
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FOOD: SHINSUKE ISHII

日本は四季折々に美しい風景を見せ、食においても独自の風土で育まれる旬の食材が大切にされてきました。
世界に誇れる食材の宝庫を守るべく、私自身も普段から食を取り巻く環境問題に積極的に取り組み、料理を通じて表現しています。
今回はAWT BARのスペシャルメニューとして、私が大好きな日本の風景をイメージして「森」「海」「山」の3つをテーマにフィンガーフードを考案しました。3皿それぞれ、ソルティな1品とスイーツ1品の2品で構成しています。

  • 森

    うさぎの最中

    最中ならではのサクサクとした生地に、豚肉のリエットと煮込んだ牛頬肉を挟みました。フランス料理の伝統的なおつまみであるリエットと日本伝統の和菓子とのマリアージュを楽しめる、可愛いらしい一品です。

  • 焼き芋のチュイル

    クリスピーな筒状のクッキーに焼き芋のペーストを絞り込み、スパイスの効いたパンデピスの香りやラム酒をアクセントにしています。

  • 海

    消えゆく魚

    魚の骨に見立てた竹炭のクッキーの上に「未利用魚」のタルタルをあしらい、レモンオイルやサフランマヨネーズで仕上げました。水産資源が減りゆく日本へ警鐘を鳴らす、少しブラックな印象の一品です。

  • 石のようなチョコレート

    まるで石にしか見えないチョコレートの中身は、コーヒーが香るガナッシュです。京都の黒七味でほんのりと和のテイストを加えました。

  • 山

    マスカットのようなフォアグラ

    フォアグラのムースの中にマスカットのジャムを忍ばせ、カカオバターでコーティングしてマスカットに見立てました。

  • 甘いどんぐり

    どんぐりの形のマドレーヌです。食の未来を考える太田哲雄シェフの「アマゾンカカオ」を生地に練り込み、栗の渋皮煮を加えて焼き上げました。

ABOUT THE CHEF

ABOUT THE CHEF

石井真介(いしい・しんすけ)

ARTIST COCKTAILS

大巻伸嗣「真空のゆらぎ」

無限の空間で織りなされる透明な幻影の波。
真空のゆらぎとは、宇宙空間の始まりの現象である。
宇宙は一つの光の点が大きく膨らみ、闇を取り込むことで生まれた。
宇宙のような静寂の中、光と闇がゆっくりと混ざり合い創り出す新しい世界を感じてほしい。

ABOUT THE ARTIST

ABOUT THE ARTIST

大巻伸嗣(おおまき・しんじ)

小林正人「この星のレモンカクテル」

この星の絵の具でこの星の画を描くようにカクテルを想ってみた。瀬戸内海が見えるアトリエに檸檬やライムが実るんだ! (三角形や四角形の)絵のカケラを口に含んでみてください。。。

ABOUT THE ARTIST

ABOUT THE ARTIST

小林正人(こばやし・まさと)

三宅砂織「Nowhere in Blue」

パンデミックで世界が静止しているかのようだったあの頃から、わたしはよく庭園や森林を歩くようになりました。木々や川面を見ながらあてもなく歩いていると、ふと、自分もふくめた風景が、どこでもないどこかのように感じることがあります。わたしはそれまで特に発表するわけでもなく、サイアノタイプを作り続けてきたのですが、あるとき、日差しに誘われるように、なんとなく気になっていた写真や生成画像、自生の植物を使って試してみたところ、あの「どこでもないどこか」がブループリントに形を変えて浮かび上がった気がしました。蝶豆茶にハーブリキュールを加えたこの淡いブルーのカクテルは、そんなイメージから着想を得たものです。

ABOUT THE ARTIST

ABOUT THE ARTIST

三宅砂織(みやけ・さおり)