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エキシビジョン

狩野岳朗「薄明薄暮」

狩野岳朗
狩野岳朗《薄明薄暮 #2》2025年
© Takero Kano, courtesy Leesaya.

1975年群馬県生まれ、東京拠点の画家・狩野岳朗の同ギャラリー初個展。狩野は大学で建築を学んだ後、働きながら独学で絵画を描き始めた。自然や暮らしの中でゆれ動く自らの内面を描くなか、美意識への興味の広がりから古道具屋を営んだこともあり、現在は画業に専念。一見すると抽象的な模様で構成された作品群には、日常的に野外でスケッチを行い、植物や空間、ときに手の皺までを見つめる彼のまなざしが反映されている。慎重に描き分けられた多様な色彩と大胆な構図、筆致は、狩野の生命に対する視点と、湧き上がる感情や記憶、時間などをオーバーラップさせたものと言える。画布上の絵の具の存在感や縦横無尽に駆ける描線からは、画家の眼差しを通した世界の図式を体感できる。


リーサヤ

  • E-5
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田中秀介「有様のほぐしくらべ」展示風景 2024年
Photo by Rentaro Hori. Courtesy LEESAYA

ディレクターの李沙耶が2019年10月に設立した現代美術を扱うギャラリー。独自の表現を探求する若手アーティストを積極的に紹介。また同世代の様々なジャンルのクリエイターと共闘し、現代における表現の可能性について探り続けている。取り扱い作家に、田中秀介、村松佑樹、金光男、二藤健人、高橋銑、宮田雪乃、安藤晶子、須賀悠介。