EXHIBI­TIONS

エキシビジョン

The Clearing

The Clearing
ショラ・オルロデ《In The Secret Garden of Our Love》2025年
© Ṣọlá Olúlòde.

キュレーターのエコー・エシュンによる、アフリカ系ディアスポラの現代アーティストによるグループ展。絵画を中心とした構成で、ブラック・コミュニティの記憶や想像力を探る。「開けた場所」を意味する展名は、トニ・モリスンの小説『ビラヴド』における森の中の空間に由来する。そこではブラック・コミュニティの人々が癒やし合い、愛し合い、外部の敵意ある視線から一時的に解放される。本展では、この「共に集うこと」を単なる交流の場を超えた、抵抗、回復、創造の行為ととらえる。そして、ブラック・サブジェクティビティ(主体性)を「見せる/見せない」という対立構造を超え、夢を見て、変化し、新世界につながる、広がりある存在として描き出す。静けさとケアに満ちた空間で、これまで見過ごされてきたものが徐々に可視化され、ブラック・ライフの感情や精神の深みが浮かび上がる。


スペースアン

  • D-5
https://www.artweektokyo.com/wp-content/uploads/2025/08/c3c0d8b5c4ca9b99bef994aa7ae37d5d-1.jpg
Photo by Masaki Ogawa

space Un(スペースアン)は、2024年に東京に新しく生まれた芸術・文化プラットフォーム。アフリカの現代アート、日本とアフリカ、ディアスポラとのあいだの文化交流に焦点を当てる。単なる展示スペースにとどまらず、アフリカと日本の文化的コミュニケーションの場を目指している。そのための重要なプロジェクトのひとつが、アーティストを日本に招致するレジデンシー・プログラムである。奈良県吉野町のコミュニティハウス「吉野杉の家」をレジデンシーの本拠地とし、参加アーティストの作品はこの南青山のスペースで展示される。