EXHIBI­TIONS

エキシビジョン

髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方

髙田安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方
髙田安規子・政子《Spectrum》2024年

東京を基点に活動する一卵性双生児のユニットによる個展。彼女たちは身近なものを素材に、空間や時間を自由に組み替え「スケール(尺度)」を主題に制作する。またその際、展示する場や空間を読み解き、そこにあるものを活用しながらインスタレーションを行う。さらに、作品の背景には数学や物理学の要素もあり、生命の成り立ちや進化の歴史へのまなざしもみられる。そうして、小さなものと大きなもの、日常と非日常、現代と古典、刹那と悠久など相反する要素が同じ作品に共存し、その時々でだまし絵のように見え方が切り替わるユニークな鑑賞体験が生まれる。それは、ふだんから様々な基準に縛られている私たちの思考や感性を揺さぶると同時に、しなやかに解き放つ契機となるだろう。


資生堂ギャラリー

  • C-5
https://www.artweektokyo.com/wp-content/uploads/2023/06/7168d13985bf89fe81580b3f0e16a28f-scaled.jpg

1919年オープン。現存する日本最古の画廊とも言われ、関東大震災や戦争、建物の改築による中断期を除き、「新しい美の発見と創造」に継続的に取り組み、3,100回以上の展覧会を重ねて日本の芸術文化の振興に寄与。同ギャラリーを作品発表の場として、後に日本美術史に大きな足跡を残した作家も多い。90年代からは現代美術に主軸を定め、前衛性と純粋性を兼ね備えた同時代の表現を積極的に紹介している。5メートルを超える天井高を持つ空間は、様々な表現を可能にする場として、海外の作家からも愛されている。