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出展作家

地主麻衣子

地主麻衣子

© Maiko Jinushi, courtesy Hagiwara Projects

わたしたちは(死んだら)どこへ行くのか - 第1章 東京の墓地 -

2019
Video
18 min.

《わたしたちは(死んだら)どこへ行くのか》は、現代の日本社会における様々な死後のありかたについて取材をした映像作品。第1章では、使用期間が終了したために改葬が進められている東京の墓地を撮影している。谷中霊園は、東京で最も伝統的な地域に位置する、最古の公共墓地のひとつ。歴史的な古い墓も多いこの場所で、カメラはパワーショベルによって撤去されつつある墓の様子をとらえる。これらの墓は、契約期間の終了と、年間の管理費を支払う遺族がいないことを理由に改葬されている。このような撤去作業は2000年以降に徐々に進み、高齢化が進む社会の変化を墓地の風景に反映させている。

地主麻衣子

1984年神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院絵画専攻修了。個人的な物語をテーマとしたドローイングや小説の制作を発展させ、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを組み合わせた「新しい種類の文学」を創作する。主な個展に「MAM プロジェクト031:地主⿇⾐⼦」森美術館(2023年)、「ブレイン・シンフォニー」Hospitale Project(2020年、鳥取)、「欲望の音」ハギワラプロジェクツ(2018年)など。主なグループ展に「Asian Art Biennale -How to Hold Your Breath」国⽴台湾美術館 (2024年)、「遠距離現在 Universal / Remote」国⽴新美術館ほかを巡回(2023–24年)、「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」アーツ前橋(2019年)などがある。