EXHIBITIONS
エキシビジョン
今井俊介
© Shunsuke Imai, courtesy Hagiwara Projects.
鮮やかな色彩と幾何学的な形を用いた絵画で知られる、今井俊介の新作展。波打つようなストライプは、旗やカモフラージュ、国旗のようにも見え、観る者それぞれの記憶や感覚を呼び起こす。また、並置された色彩は奥行きや空間の層を生み出し、図と地、イメージと物質、現実と幻想のあいだを行き来する。今井はデジタルで構成された下図と手作業による彩色を組み合わせ、人工性と人間味が共存するこれらの作品を生み出している。身の回りの色や形に着想して生まれるその表現は、現実と虚構、アートとデザインなど様々な境界を自由に往来し、現代の視覚体験に新たな視点をもたらすだろう。その作品世界は立体やインスタレーションにも発展しており、本展ではストライプ柄の布を使った立体作品と、その布の揺らめく動きを描いた絵画を展示する。
ハギワラプロジェクツ
- B-4
- 清澄白河
2013年に西新宿に開廊、21年3月江東区に移転。国内外の若手・中堅作家を中心に絵画、彫刻、写真など多ジャンルの展覧会を企画。アートフェアへの参加や、外部のキュレーションも積極的に取り入れるなど、日本のアートシーンの構築に取り組んでいる。主な取り扱い作家に、土肥美穂、今井俊介、ガブリエル・ハートリー、地主麻衣子、城戸保、ザック・プレコップ、ジョアンナ・ピオトロフスカなど。