EXHIBITIONS
エキシビジョン
ハロシ「ABACO」

Courtesy of NANZUKA
Haroshiは、2003年よりスケートボードデッキの廃材を用いた唯一無二の彫刻やインスタレーションを制作しているアーティスト。彼の創作は、友人を介したネットワークやスケートボードショップの協力を得て、通常は廃棄される使い古しのデッキ(板)を、自作Tシャツと交換するなどして集めることから始まる。彼はこれらのデッキをレイヤー状に積み重ねてブロック状に加工した後、独自の造形感覚で削り出すことで作品化する。彼の作品が世界中でストリートカルチャーの周辺にいる人々から共感を集めるのは、それが一般的なリサイクルという枠を超え、スケートボードへの深い愛情に根ざした、救済とも呼べる行為だからである。
一方、本展「ABACO」では、新たな創作の方向性を示す重要な実践として、人々に必要とされなくなったこけしとそろばんの珠をモチーフにした新作彫刻を制作し、インスタレーション形式で発表する。
ナンヅカアンダーグラウンド
- F-4
- 原宿

2005年、渋谷に設立。デザイン、イラスト、ストリートカルチャー、ファッション、ミュージックなど、アートの周辺分野における創造性をアカデミックに扱う実験的な企画ギャラリーとして活動。同時に田名網敬一、空山基、山口はるみ、佐伯俊男といった戦後日本のアートシーンの外で評価されてきた才能を再発掘し、国際的な現代アートの舞台での紹介に努める。多くの国際的なギャラリーとも協力し、佃弘樹、三嶋章義、大平龍一、谷口真人、モリマサト、ハロシといった国内の若手および中堅作家の育成と紹介を行いながら、選り抜きの世界的アーティストと協力してグローバルなアートシーンの現在を体現している。