EXHIBITIONS
エキシビジョン
戸谷成雄「視線体:半彫刻」
Photo by Shigeo Muto. © Shigeo Toya, courtesy ShugoArts.
ミニマリズムやもの派のムーブメントによって解体された「彫刻」の再構築を試み、1970年代より一貫して人間の存在認識に通じる彫刻の原理と構造を追究する戸谷成雄の個展。洞窟壁画を経て、ギリシャ彫刻に始まりジャコメッティに至る西洋彫刻と、円空に始まり昭和初期を生きた彫刻家・橋本平八までの日本における彫刻。戸谷はその双方の成果を受け止めつつ、「彫刻は視線の集積である」という独自の彫刻観で瞠目すべき作品を生み出し、日本で最も重要な彫刻家の一人と位置付けられている。1988年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館、1993年アジア・パシフィック・トリエンナーレ、2000年光州ビエンナーレ(アジア賞受賞)など国際的に活躍。近年は2022年から2023年にかけて長野県立美術館と埼玉県立近代美術館で回顧展が巡回した。
シュウゴアーツ
- G-2
- 六本木
佐谷周吾が、父・和彦の佐谷画廊での勤務を経て、2000年にシュウゴアーツをオープン。16年に六本木のスペースに移転。22年からは、天王洲にビューイングスペース兼事務所倉庫としてShugoArts Studioを稼働している。企画・展示・作品保全と売買・コンテンツ制作などにおいて、プロ意識に支えられた高い専門性を発揮することで、「美術」に寄与する存在であることを目指している。千葉正也、藤本由紀夫、イケムラレイコ、小林正人、近藤亜樹、リー・キット、丸山直文、松平莉奈、アンジュ・ミケーレ、三嶋りつ惠、森村泰昌、小野祐次、クララ・スピリアールト、髙畠依子、戸谷成雄、山本 篤、米田知子といったアーティストたちと共に展覧会を企画開催している。アーティストの自由な表現を最大限に尊重し、美術史に新たな価値創造を加えることを目的として活動を続けている。