EXHIBITIONS
エキシビジョン
川内理香子「Humans and Tigers 」
© Rikako Kawauchi, courtesy the artist and Waitingroom.
ペインティングやドローイングなどにより、身体や精神の内側へ入り込んでいくような表現で知られる川内理香子の個展。本展ではギャラリーの細長い空間を活かし、奥へと進む鑑賞者の身体感覚を通して作家の世界観を体感させる。メインスペースではペインティングとネオン作品を中心に、川内の思考や感覚のエネルギーを視覚化。中程のスペースは前後の空間をつなぐように、制作の流動性や過渡的な感覚について探る。最奥部には彼女の表現の出発点となるドローイング群を展示し、根源的な線の力を浮かび上がらせる。川内は本展で、神話において火と結び付けられる「虎」を起点に、本能的な動物と理性的な人間の境界を揺さぶり、「身体と思考」「自己と他者」など相反する概念の関係性にも意識を広げる。
ウェイティングルーム
- A-3
- 江戸川橋
様々なメディアを横断しながら表現する最新鋭のコンテンポラリーアートを紹介することを目的に、2010年秋に恵比寿にオープン。17年秋、現在の江戸川橋・神楽坂エリアに移転。「ギャラリーは入りづらい」というイメージを一掃するために、ギャラリーの名前にもなっている「WAITINGROOM(待合室)」という性格に焦点を当てた空間づくりをし、鑑賞者とギャラリスト、アーティストの間に自然と会話が生まれるような雰囲気づくりに力を入れている。