TALKS

日本のアート教育の現在地 教育に「王道」はあるか?
20年以上日本を拠点に、アートを教えてきたロジャー・マクドナルド(キュレーター/エデュケーター)と国内外のアートシーンで活動してきたアンドリュー・マークル(ライター/エデュケーター)が、日本から、そして国際的な視点から日本のアートを学ぶための方法、その意味を考える。
美学校(1969-)、MAD(2001-19)、四谷アート・ステュディウム(2004-14)など、東京を拠点とする「オルタナティブなアートスクール」で実践された先駆的な学びを出発点に、90年代以降の主に国内美術館で行われた展覧会のカタログなどを参照しながら、日本の現代美術史を振り返る。また、2010年代以降のアートの動向を追いながら、アーティスト主導による主体的な学びを俯瞰することで、自律的な学びのあり方について議論する。


オンライントークプログラムは、オルタナティブなアート教育を担ってきた非営利のグループ、アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT]によって企画されています。
ロジャー・マクドナルド
NPO法人AITプログラムディレクター。イギリスで教育を受け、学士では国際政治学、修士では神秘宗教学。博士号では書籍『アウトサイダー・アート』の執筆者ロジャー・カーディナル氏に師事し、美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。2003年より美術大学にて非常勤講師として教べんをとる。佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長も務める。
ロジャー・マクドナルド
アンドリュー・マークル
東京を拠点とするアートライター、エディター、翻訳者。『ArtAsiaPacific』副編集長を経て、現在は『ART iTインターナショナル版』副編集長。『Artforum』『frieze』などに寄稿。主な翻訳に、フー・ファン(中英)や田中功起の執筆(和英)。主な出版物に、菅木志雄論集第1巻(Skira社、2021年予定)。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科非常勤講師。
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アンドリュー・マークル
写真:越間有紀子