NEWS

ルートA、Bが通る〈森美術館〉で2022年1月16日まで開催中の『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』に出品されているフィリダ・バーロウ《アンダーカバー 2》(2020年)。Courtesy: Hauser & Wirth、撮影:古川裕也、画像提供:森美術館
Casa BRUTUS
2021年10月31日

東京の現代美術シーンを体感できる『アートウィーク東京』へ。
東京のアートスポットを巡るイベント『アートウィーク東京』が今年より開催。現代美術ってよくわからない、というビギナーから毎週土曜日はギャラリー巡り! という方まで、みんなが楽しめるアートなバスが都内を走ります。バスの中でも美術鑑賞できるスペシャルなショート・トリップです。 — Naoko Aono



11月4日〜7日、秋の日差しが気持ちいい時期に行われる『アートウィーク東京』。世界最大のアートフェア『アートバーゼル』協力の元で開催される本イベントは、都内44のギャラリーと6つの美術館を4つのルートを走るバスがつなぐ。

「東京は今、現代美術の中心地の1つとして世界から注目されています。ところが東京では、古美術や近代美術のギャラリーはそれぞれ八重洲や銀座というようにエリアが集中しているのですが、現代美術のギャラリーは都内のあちこちに分散している。そこでその間をバスでつないで効率よく回ってもらえるよう、このイベントは企画されています」(参加ギャラリーの一つ、〈東京画廊+BTAP〉の山本豊津さん)

バスは4ルートそれぞれ15分ごとに出発する。ギャラリーに15〜30分ほど滞在して次へ行くのにちょうどいい時間だ。美術館やギャラリーの近くにはおいしいレストランやカフェがあることが多いので一休みしていくのもお薦め。〈森美術館〉〈東京国立近代美術館〉〈ワタリウム美術館〉には複数のルートが乗り入れているのでそこで乗り換えるのも簡単だ。公式サイト上の地図にアクセスすれば自分の位置もわかる。

バスの中では毛利悠子の音のアートや塩見允枝子のコンセプチュアル・アートなどが楽しめる。また美術館での割引などの特典のほか、ギャラリーでは特別に『アートウィーク東京』担当のスタッフを指定。「こんな初歩的なことを聞いたら笑われるかな?」と気後れするような質問も丁寧に答えてくれる。バスに乗るにはサイトからパスを購入する必要がある。1日1,000円、4日間2,000円などの種類があり、立ち寄るスポットの数によっては公共交通機関よりもお得だ。

【4つのルートを紹介します!】

・ルートA
六本木から天王洲のギャラリー・コンプレックスを経由し、広尾・恵比寿・中目黒を通って六本木に戻るルート。〈森美術館〉、〈カイカイキキギャラリー〉、〈東京都写真美術館〉などが見られる。

・ルートB
竹橋の〈東京国立近代美術館〉、京橋の〈アーティゾン美術館〉、六本木の〈森美術館〉を含むルート。〈東京国立近代美術館〉でルートDに、〈森美術館〉でルートAに乗り換え可能。清澄白河、麻布十番を経由し、〈ギャラリー小柳〉、〈東京画廊+BTAP〉、〈CADAN有楽町〉などを訪れるのに便利。

・ルートC
外苑前の〈ワタリウム美術館〉と初台の〈東京オペラシティアートギャラリー〉を経て池袋から駒込、上野を回るルート。銭湯を改修した〈スカイザバスハウス〉、〈ナンヅカ アンダーグラウンド〉など個性的なギャラリーを回る。

・ルートD
〈ワタリウム美術館〉と〈東京国立近代美術館〉、その間の表参道や六本木を回るルート。表参道にある〈AWT(アートウィーク東京)インフォメーションセンター〉も立ち寄る。六本木では〈ペロタン東京〉などがあるピラミデビルと〈タカ・イシイギャラリー〉などがあるcomplex665を一気に回れる。


シェアする
ルートA、Bが通る〈森美術館〉で2022年1月16日まで開催中の『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』に出品されているフィリダ・バーロウ《アンダーカバー 2》(2020年)。Courtesy: Hauser & Wirth、撮影:古川裕也、画像提供:森美術館