銀座メゾンエルメス フォーラム
銀座
中央区銀座5-4-1 8•9F
Tel. 03-3569-3300
銀座メゾンエルメスは、訪れる人々を迎える 「メゾン(家)」というコンセプトで 2001年に竣工。ランタンの灯りを思わせるガラスブロックを使った設計は 、建築家レンゾ・ピアノによるもの。8、9階にはエルメス財団の運営するアート・ギャラリー「フォーラム」を設置し、現代を生きるアーティストたちの創造や対話を、毎年3~4本の展覧会を通じて紹介している。自然光が注ぎ込む特徴的な展示空間はアーティストたちのインスピレーションの源となり、実験的な展覧会を生み出している。

展覧会
訪問者
クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展
2022年10月21日–2023年1月31日
西洋のキアロスクーロ(明暗法)と東洋の斜投影法を組み合わせたハイブリッドな空間構造を用いながら、絵画と劇場の類似性を発展させ、だまし絵のような入れ子式の構造の中に古今東西の様々な要素が共存する奇妙な宇宙を描き出すクリスチャン・ヒダカと、アニメーション、NFTなど、多様なデジタルメディアや技法を用いて独自のリアリズムを追求し、現実を分解、溶解、消滅、オーバーラップといったCGI技術の「ディゾルヴ」に似た流動的なものとして捉えるタケシ・ムラタによる二人展。二人の世界は、アートに希求されるリアリティや虚構性を巧みに扱いながら、人々を現実の異なる次元へと誘う。
左:Christian Hidaka《Tambour Ancien》2021年
右:Takeshi Murata《Still from Larry Loop #7》2022年